GADGET FACTORY 雑記帳

iPhone アプリ / Flash コンテンツ /Adobe AIR などを開発していて気づいたことや備忘録、TIPS、HACKなど

新規iOS アプリ 64bit 対応必須まであと1カ月もないのに・・・

2015年2月1日から、新規でiOSアプリを登録する際に、64bit に対応しなければ承認が下りなくなります。

リリース済みのアプリのアップデートについては、もう少し余裕があって、2015年の6月1日から。

しかし、私が現在ゲーム関係を制作する際に利用している Adobe AIR 関連については、未だに対応が不完全な状態。



一応、Adobe Lab にて、本日新しい Adobe AIR SDK 16.0.0.259β版が公開されたようです。
http://labs.adobe.com/downloads/air.html

AIR SDK のβ版では、iOSアプリの64bit対応はされているようなのですが、使っている ANE の対応が壊滅状態。

制作済みのアプリでテストしてみたところ、私が組み込んでいるほとんどの ANE が、このAIR SDK では利用できない状態にあります。

何せ、Adobe がリリースしている、Gaming SDK の最新版、Gaming SDK 1.4 ですら、対応できていない状態。
http://www.adobe.com/jp/joc/gaming/gamingsdk.html

ANE を組み込んでパブリッシュしようとすると、

Error: lib********.a are required to have universal iOS libraries. Please contact the ANE developer(s) to get the same.

と表示されてエラーでパブリッシュできない状態になっております。

ANE を全て外せば、パブリッシュできるようではありますが、Apple へ提出できるかは未確認。

ダウンロード無料の広告モデルでリリースしているアプリがほとんどですが、ANE を外すとなると広告表示ができなくなってしまいます。

それ以外にも、プロジェクトで色々と ANE を利用しているので、それらが全て 64bit 対応されないと、新規タイトルのリリースはかなり危うい状況にあります。

ANE の提供会社(例えば、MilkmanGames社)としては、おそらく AIR SDK のリリース版が 64bit 対応されないことには、怖くて 64bit 対応版の ANE を作れないのかもしれません。

当然、正式な AIR SDK のリリース版については、未だに iOSの 64bit 化はできていないバージョンが公開されています。

新しい Provisioning Profile を組み込むと、AIR for iOS 設定画面が表示されない不具合などもまだ残っていますし・・・

Adobe にはもっとがんばって、しっかりと開発用プラットフォームとしての Flash を継続してサポートしてもらいたいのですが、今ひとつ動きが遅いなぁと。

2月1日までに、作ろうと思っているアプリをできるだけ Apple へ提出して、(アップデート版期限の6/1まで)64bit化対応期限を延命するなどの対応が必要かもしれません。

それまでにもし対応しきれなかったら・・・iOSアプリの制作については、Adobe AIR でリリースするのは、もしかするとそろそろ限界に来ているのかもしれませんね。