Flash CS6 AIRでiPhoneへアプリ転送時に「デバイスに十分な容量があるか確認してください」と表示される現象への対応例
Mac OSX を Marvericks にアップデートしたため、iPhone構成ユーティリティが利用できなくなりました。
しかし、Flash Professional CS6 で、直接ケーブルをつないだ iPhone / iPad へ ipa ファイルを転送し、実機でのチェックができることが判明。
AIR for iOS 設定ウィンドウから、[デプロイ]を選択し、[パブリッシュを送信]欄にある[選択されたiOSでバイスにアプリケーションをインストール]のチェックボックスにチェックをいれて、アプリをパブリッシュすれば、実機上へipa ファイルをインストールできます。
以前は、一度パブリッシュして、iPhone構成ユーティリティに入れてしまえば、実機何台でもその ipa ファイルをインストールできていたのに、この方法だと動作させたい端末ごとに、毎回パブリッシュする必要があるので、不便ではあります。
ただ、iTunes を利用して毎回端末の同期をとって、アプリを転送するよりは遥かにまし。
ところが、この転送方法にも不具合がありました。
時折、パブリッシュしたファイルを実機へ転送している最中に「デバイスに十分な容量があるか確認してください」と表示され、実機への転送ができないというもの。
実際に、デバイスの空き容量を確認する限りでは、余裕がある状態。
理由が分からずに、ネットなどで情報を集めても、今ひとつ現象が特定できない。
どうやらこのエラーメッセージ、デバイスへアプリの転送が出来なかった場合に表示されるものらしい。
現象としては、プロビショニングファイルが異なっていたり、認証ファイルが異なっていたりと、制作した ipa ファイルが、何らかの理由で送信先のデバイスで実行できない(転送できない)場合に、「デバイスに十分な容量があるか確認してください」と表示されるようです。
私の場合は、iPhone5 へ転送する時のみ発生し、iPhone5s や iPad Retina へ転送する時には、問題なく動作していました。
さらに調査し、原因が判明。
私が現在パブリッシュで利用している AIR SDK 15 は、iOS 6.1 以降の端末でしか動作しないもの。
私が転送しようとしていた iPhone5 は iOS 6.0.1 。
そのため、転送先デバイスの iOS のバージョンが、ipaの要求する iOS のバージョンよりも低い事に原因があったようです。
ためしにパブリッシュする時の AIR SDK のバージョンを下げてみたところ、iPhone5 でも問題なく転送&動作させることができました。
Flash Professional CS6 のエラー文言を、もう少し親切に、状況に合わせたものにしてほしいなぁと思ってしまいました。